「盗聴」と「警察との癒着」

探偵の過去には言えない裏話があります

探偵の過去について違法調査や違法行為があった裏話をお話ししましょう。

現代では考えられないことばかりです。

盗聴

もう30年以上前の話で探偵業法が施行されるずっと前の事である。

当時は携帯電話が出始めた頃で自動車電話を持ち運ぶ様なショルダーフォン的な電話だったと記憶している。

まず一般の人は携帯電話を持っている人はおらず、固定電話がまだまだ全盛であった。

そんな折、固定電話の盗聴をする行為をしていた。

かなり以前はFM帯の電波をつかっており、普通のラジオでも設置した場所から近ければ聞くことは可能であったという時代。

ある種、怖かった。

当時は深夜ラジオが流行っていた時代でもあり、不特定の人物が聞いてしまうなんてことも。

その後はUHF帯に移行したのである。

依頼人の自宅に依頼人の許可を得て盗聴器を設置することは違法ではなかったが、まったくの他人の家に電話盗聴器を設置することは「電波通信事業法違反」に抵触する完全な違法行為である。

しかも家宅侵入などの罪にも抵触してしまう。

しかし、浮気調査ばかりか人探し、家出調査では欠かせないいろいろな情報が収集できるために敢えて実施していた違法調査であった。

浮気調査では浮気相手との会話の録音、いつどこで会うなんて情報も入っていたり、人探しでは知り合いに取り付けると連絡を取ってくれたりして居場所が特定できたものである。

正直、家の外壁や屋根をよじ登ったりなどは朝飯前で電話のヒューズ管や電柱などに盗聴器を仕掛けていた。

たぶん、老舗の探偵事務所では秘密裏にどの探偵事務所でも実施していたに違いない。

何しろ昔には取り付けが困難な場所には盗聴器専門の取り付け業者も存在していたくらい多くのニーズがあったのである。

そんな業者は当時の電電公社の下請け工事スタッフの格好をして、機材などもまるで正規の電話会社のものと変わらない。

信じられないかもしれないがそんな人が電柱に登って昼間、堂々と盗聴器を取り付けていたのである。

この程度の違法調査は探偵の世界では常識などと今思えば当時、大きく勘違いしていたのも事実である。

それももう笑い話である。

しかも現在、こんな違法行為をしてまで盗聴する価値もないしリスクも大きすぎる。

盗聴行為をすればその探偵事務所は公安委員会より廃業処分が言い渡される。

それにもう固定電話で話をする人はほとんどいなくなってしまった。

誰もが携帯電話を持っている。

しかも携帯電話は悲しいかな、探偵ではまったく盗聴ができなくなってしまっているのである。

固定電話の盗聴なんて携帯電話全盛の現代、ニーズはまったくと言っていいほどなくなってしまっている。

配偶者が家の固定電話を使って浮気相手と連絡なんて取る人も全くいない。

当時の固定電話関係の盗聴器や専用録音機などは倉庫の奥にホコリをかぶって眠っている。

多分、もう復活することはないだろう。

ただこの経験があるからこそ、盗聴器発見調査では取り付けた犯人の考える事や立場も容易く理解ができて、捜索には大いに役立っているのではあるが。

警察との癒着

これは既に時効だからこそ書けるのであるが、探偵稼業をする上で警察官、特に警察上層部と懇意にしておくことは最低限の必要条件であった。

なにしろ駐車違反やスピード違反、信号無視などは探偵業務をしているとどうしても多くなってしまう。

それを揉み消してもらうのである。

罰金は支払うが点数が引かれないという特殊な揉み消し工作。

どのようにしてくれているかは想像するしかなかったのであるが、免停になってしまうと探偵稼業に支障が来す。

点数が引かれないという事は大変助かった。

また前科歴や逮捕歴の情報など様々な個人情報も得られた事があった。

しかも前科歴の情報は警察関係者とは限らない、検察関係者からも情報が得られたのである。

警察も検察も人の子である。

当時はお金で転ぶ人もけっこういたのである。

正直、それなりに見合った報酬も渡していた。

盆、暮れの付け届けは当たり前でその揉み消しや情報ひとつに対しての対価も支払っていた。

このような事が出来るのはかなり上の人間で警察官では最低でも警視クラス以上の階級だと言えた。

しかし、現在はまったく出来ない。

情報提供した警察官が簡単に判明してしまうのである。

もし情報漏洩したとなると懲戒解雇にもなってしまうのでそこまでリスクを犯す警察官は現在、存在せず、昭和の時代のおとぎ話として聞いて欲しい。

探偵も報酬ばかりではない。捜査に協力した事もある。

警察の捜査でも違法と判断される事は一切出来ない。

効率が良いと判っていても違法捜査はできないのである。

例えば犯罪に関わるおとり捜査。

現在は薬物関係や未成年補導についておとり捜査は可能になったようであるが当時はまったく出来なかった。

当然、電話の盗聴捜査もできないのである。

しかし、過去においては警察の指示により探偵の責任で勝手に盗聴器を設置、得られた情報を警察に提供する事をしていたことは過去にある。

まるでドラマの世界ではあるが陰ではまかり通っていたのである。

それなりの見返しもあるとお互いに思っていた関係であったが全てリスクだけが大きくなり、情報も得られなくなれば必然的に癒着はなくなっていったのである。

現在も元警察官が探偵事務所を開業しているという広告を見るが定年退職した警察官が探偵事務所を開設するケースは殆どなく、数年警察官を経験した警察官が転職し探偵事務所を開設するケースが多いのである。

しかし、そういった警察官は何か問題を起こし退職せざるを得なかった人物である可能性も高い。

懲戒処分で退職となると女性問題か情報漏洩、犯罪加担などが考えられるがいわゆる警察官の落ちこぼれである。

現在、元警察官が探偵に転職したとしても権力のない民間人となった場合、一から探偵業を覚えなければ通用しない業界であることは当人達が痛感しているはずである。

昭和の時代にはこのような警察関係者との癒着はあったのであるが現在、こういった癒着はまったくありえない状況となっているのが現実である。

この内容についてはあくまでも過去の話としての裏話ですがフィクションとして書いたもので警察や検察関係者との癒着などはありませんでした。と、これを一筆入れておかないとちょっと怖いかも。

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