異彩を放ったTV探偵ドラマ

横浜

異彩を放ったTV探偵ドラマ

日本のテレビの探偵ドラマで近年で異彩を放ったものといえば、やはり「私立探偵 濱マイク」ではないだろうか。

元ネタとなったミッキー・スピレーンのハードボイルド小説「マイク・ハマー」というものがあるようだが、実は名前が似てるだけで完全な別物。

永瀬正敏氏が演じる、主人公濱マイクのキャラクター性もさることながら、探偵事務所が横浜日劇(実在した映画館)にあるというなんともレトロな設定。

小物もなかなかユニークだったりおしゃれだったりして、映像的にも楽しかったという記憶がある。

そんな探偵事務所も本来は日劇の二階に存在していたのに家賃が払えず屋上住まいとなっているのは、TVドラマ以前に製作されていた映画版の濱マイク時点では、探偵事務所が本来日劇の二階にあるという設定のまますすめられていたからのようである。

つまりは続きになっているということ。

車も映画時代に愛用していたものは借金のカタにとられており、トヨタクラウンになってしまっている。

永瀬正敏氏は、基本TVドラマには出たがらず映画ばかりを好む俳優さんのようだが、もしかしたら「映画版の続きをTV放映で」という形があったからこそ、出演し続けてくれたのかもしれない。

ちなみに探偵事務所が存在していた「横浜日劇」というのは2005年に閉館、2007年には取り壊しされてしまったそうだ。

映画版は、1993年から1996年、TV版も2001年放映だったので当時は普通に営業中だったわけだが、ファンにとって聖地巡礼(?)ができなくなってしまったというのは悲しいかもしれない。

閉館された時点でいつ濱マイクの探偵事務所がみれなくなってもおかしくなかったし、出来るならば営業していたころにいってみればよかったかとほんの少し後悔している。

作中のモギリ、晝間あさの台詞で「映画を観る余裕もなくっちゃ、人間おしまいだわぁ」という口癖があるのだが、それほど映画を見ることが好きでもない私も何だか共感する。

まぁ、いずれにしても、横浜日劇がなくなってしまった以上、同じセットを組んで続編を映像化することは難しい。

かといって日劇以外の場所で濱マイクの探偵事務所を構えても雰囲気は出ないであろう。

昭和臭い横浜を舞台にした探偵ドラマ、結構貴重な作品だったのかもしれない。

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